『劇場版 弱虫ペダル』原作者・渡辺航が明かす、会話劇とシナリオ制作「この状況後に何を喋るか、誰が託して誰が勝つか」
単純に「すごいな~」と思っていましたが、途中から「増えすぎじゃない?」とも思ったり(笑)。ただ、秋田書店調べによるとコミックスの売上は男女比率が同じくらいらしいです。女性の方が声が大きいしアクションが早いので、女性人気がすごいというように見えるけれど、語らない男性ファンや少年たちも同じくらいいるんじゃないかと思います。
少年向けだったら可愛い女の子をもっと描けばいいと思われるかもしれないけれど、描かないのにも理由があって。レース中に女の子が出てきて「がんばって!」と声をかけるだけで、がんばっているキャラクターたちが女の子のためにがんばっているように見えてしまうんです。女の子のためじゃなくて、彼らはチームのために走っていて、積んできたもののために走っている。ということで寒咲幹のコマが小さくなって、出番が少なくなってきているということになっているんですけれど……(苦笑)。
■プロフィール
渡辺航長崎県出身 代表作に『電車男 でも、俺旅立つよ。
』(原作:中野独人)。現在漫画誌『月刊少年シリウス』(講談社)にて『まじもじるるも 放課後の魔法中学生』、漫画誌『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて『弱虫ペダル』を連載中。
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/劇場版弱虫ペダル製作委員会