2015年9月6日 15:32
iOS 9はSiriがより賢いアシスタントになる - Apple先読み・深読み
また、アシスタント性についても、競争が進んでいる。最近、こうした自分に関する情報を統合してくれる仕組みについては、Googleマップが便利だと感じている。
Googleでは情報を自動的に活用する仕組みに力を入れている。例えばGmailに届いたメールを見て、自動的にスケジュールをGoogleカレンダーに入力したり、Googleマップ上に予約している時間を地点に表示してくれる仕組みが実装された。
レストラン予約サービスのOpen Tableでディナーのお店を予約すると、地図上のお店の地点に印がつき、日付と時間を表示してくれるのだ。航空券の確認メールが届いていると、出発する空港の時間と便名が表示される。
こうした、ユーザーの操作を減らす、もしくはユーザーがやろうとしていることを先回りして解決しておく、といった充実は、アシスタントとしての便利さをより高めてくれる。
●Siri、進化のポイント
○Siriなりの言い分
こうした中で、iOS 9のSiriはどのような進化を遂げようとしているのか。
進化のポイントは、以下の5点だ。
Spotlight検索との連携強化
スポーツや天気などの情報提示をより深く
単位や為替の変換などの計算に対応
端末内のデータ、アプリを活用した検索の対応
Spotlight検索画面で、よく使う連絡先やアプリ、周辺のスポットなどを提案
検索の活用強化という側面から、GoogleやMicrosoftなどと狙う方向性は近くなっているが、極力端末内で解決しようという傾向を強めているようにみられる。