ママ社員が突然の退職 - ワーママの「やめるスイッチ」入るとき(前編)
「『母、女性、主婦』としてのあり方と、会社が目指している方向がずれていた」
「フルタイム勤務の男性や女性のほうがやりがいある仕事へアサインされていくのを見てるうちに、モチベーションが低下した」
「子どもをお金を出してまで預けて働く理由が見えなくなっていた」
これ以外にも多くの内容がありましたが、一部を除き、全体的に読んでいて心が空虚になるようなコメントが多く、会社を辞めるにいたる「事実」としてしっかり見つめる必要があると感じました。
それぞれ、辞めた後はフリーランスになったり、一部業務委託を受けながら起業を目指したりと、さまざまな新しい働き方を選んだママたち。会社や組織風土によるしがらみから解放されて、ある程度自由があり、自分自身が価値を見いだせる分野で存分に実力を発揮できることで表情も明るくなっていて、それはそれでよかったようにも思います。
もちろん自分自身でやっていく決意を固めるわけで、稼ぐのは自分次第となり、独立に伴う責任は大きくはなります。一方で企業側の視点に立つと、貴重な人材を失うという大きな痛手にもなっている可能性があります。どこでボタンの掛け違えが生じたのか、その原因を探ってみたいと思います。