主婦が新聞読んで聞いてみた (7) なぜ、中国株の暴落がこれほど日本の株価に影響するの?
連載「主婦が新聞読んで聞いてみた」では、商社出身のフリーライターで主婦の楢戸ひかる氏が、新聞を読んで疑問に思ったテーマを、主婦目線で調べて読者の方々と共有します。
夏前にギリシャの経済破綻があったが、あの時、日本の株価にはほとんど影響がなかったように感じられた。一方、中国の株価下落は日本の株式市場に大きな影響を与え、多くの株式銘柄が下落した。主婦としてはなぜ、ギリシャ危機は少なく、中国株の暴落がこれほどまでに日本の株価に影響するのか素朴な疑問を抱いた。そこで今回、中国経済に詳しい楽天証券経済研究所 マネージャー シニアマーケットアナリスト 土信田雅之さんに聞いてみた。
○世界が中国に対して過大な期待
――どうして、日本はギリシャよりも中国から影響をうけるのでしょうか?
ギリシャと中国の違い。これに関しては、経済的な結びつきは一旦置いておいて、人間関係として捉えてみると整理しやすいと思います。
日本人にとっては、ギリシャよりも中国の方が身近なのでは? 距離的な近さはもちろん、同じ漢字を使うアジア民族であるなど、「心の距離」は近いですよね。
ここで、「そんな中国に対して、世界がどんなイメージを持っていたか?」