主婦が新聞読んで聞いてみた (7) なぜ、中国株の暴落がこれほど日本の株価に影響するの?
というのが重要になってきます。結論から言うと、「こんなはずじゃなかった!」。
あれだけ人口も規模も大きい国ですから、「今後、中国は成長する。成長に伴って、中国の通貨、人民元も強くなる」というのが、大方の見方でした。「不動産バブルである」と言われていても「いざとなったら、政府が何とかするだろう」と思っていました。
――なるほど。日本から見ると心理的に近く、世界から見ると、中国への期待感が高かったわけですね。
そのイメージが、今、崩れてしまっている。
「『(イメージの崩れた)新しい中国をどう見たらいいのか?』を整理している段階なので、マーケットが荒れている」と捉えるのが適切だと思います。
○中国はなぜ"期待"を裏切ったのか?
――ここにきて、ガクンと株価が下がった、直接のキッカケは何だったのでしょうか?
キッカケは、8月の人民元切り下げです。「中国の成長に伴って、人民元は強くなるだろう」と思ったのに、いきなり切り下げてきたので、株価が下がりました。株価下落に対して政府が対策を打ったものの、それも後手に回った。
――それら一連の様子を見て「あら? 中国、大丈夫?」という印象を周囲が持ったと。