高千穂峡が「待ち時間解消アプリ」を導入した狙いとは?
(担当者)と、好意的にとらえていた。○待ち時間解消だけが導入目的ではない
観光地の課題は、行列だけではない。「その他すべての課題もAirウェイトさえあれば全部解決」とまでは言わない、言えないが、単なる待ち時間解消サービスに見えて「多言語対応」や「現地の回遊」にも役立つ。
多言語対応は、Airウェイトがすでに英語に対応したUIを組み込んでおり、外国人観光客が来た場合に英語メニューを表示するだけであとはお客さんにタブレットを操作してもらうことができる。"その程度"と思われるかもしれないが、これまでタブレットが用意されていなかった現場からすれば、マルチランゲージを操れる人員が現場にいなくても、ほかの翻訳アプリなどと合わせれたば対応がかなり楽になる。すでに中国語や韓国語などの対応も検討中のため、いわゆる「2020年に向けて」の課題解決の一助になることだろう。
一方の「現地の回遊」では、これまでの待ち時間の間に遠方へ流出していたお客さんをつなぎ止める効果がある施策を打てる。原始的と言えば原始的だが、待機組の整理券を発券する際、同時にクーポンも発行してお客さんを現地に留めるという仕組みだ。
高千穂峡はその場所柄、近隣の都市まで最低でも1時間以上の移動時間がかかる。