高千穂峡が「待ち時間解消アプリ」を導入した狙いとは?
という現況がわかるメリットがある。一挙両得のソリューションといってよいだろう。
とはいえ、こうしたスマートデバイスのアプリ・サービスは「リリースして終わり」ではなく、日々改修に改修を重ねて使い勝手が改善していくもの。現場で実際に利用していた担当者に話を聞くと、「今日から使い出したばかりで、入力に慣れていない。受付時に発行される管理番号とボートの番号が一致しないのでわかりづらいこともある」というちょっとした不満を抱えていた。
ただ、前出の渡瀬氏によると「受付番号と待ち受けカウンターの番号という2種類の番号を使われているお客様がいます。ボートの番号を受付番号に見立ててみれば、ほぼ同じ悩みですし、すぐに対応できる」という。その2種類の番号のすり合わせ機能は開発中であり、直近に実装予定とのことで、高千穂峡の悩みの解決はそう遠くなさそうだ。
もちろん、彼らがこぼした不満はそれくらいで「手計算で待ち時間を計算していた手間がアプリで解決しましたし、これまでは待っているお客さまの呼び出しにマイクを使っていたのですが、タブレットを操作するだけで勝手に通知してくれるので、それをやらなくて良くなったのは便利ですね」