高千穂峡が「待ち時間解消アプリ」を導入した狙いとは?
「今までは紙で待ち人数を管理されていました。貸しボートの受付と、実際に乗り込むボート場が離れているため、受付人数とボート乗船者を消化できた"消しこみ"はトランシーバーでやり取りをされていたんです」(リクルートライフスタイル ネットビジネス本部 クライアントソリューションユニット リアルマーケティング開発1グループ Airウェイトプロデューサー 渡瀬 丈弘氏)
貸しボートは長年やってきたことから、「用意している20隻が周遊30分でだいたいどれくらい戻ってくるか、次の待機組を呼ぶまでに何分かかるか」は経験則で表にまとめられている。しかし、どれだけの待機組がいるかという総数がパッとわかりづらかったほか、待っている利用者側も「いつ頃に自分たちがボートに乗れるのか」がわかりにくく、高千穂峡入口の集落で数時間待つケースもあった。
Airウェイトはその辺りが概ね自動化されており、ボート場の係員がボートに乗った待機組の消し込みを行えば、上の受付にも待機組の変動がすぐに通知されるし、時間の目安も合わせて変わる。観光客にも、ボート場からの呼び出しが電話の自動音声で通知されるほか、Webサイトで「あと何分で乗れる」