7年半やってきて、「もしかしたら」って思えたのが『M-1』しか無くて。なので「ここを行くしか生きる術は無いぞ」くらいの位置づけで考えてます。
福島:『M-1』で優勝するのが一番嬉しいと思います。「子どもの頃から観てた『M-1』で自分が優勝する」ことが、僕の人生に1番与えたいものですね。
――『M-1』を本格的に意識し始めたのは、芸人を始めてからどのくらいのタイミングだったんですか?
福島:2015年、芸歴2年目で3回戦に進んだときですね。ちょっとずつ、同期とか周りがテレビに引っかかり始めるころだったんですけど、僕らにはなにも無くて。そんな中『M-1』でちょっと抜きん出ることができて。当時の3回戦なんて先輩しかいなかったんで「僕らにはM-1が向いてるのかな」って錯覚しました。
高木:錯覚かどうかはまだ分かんない(笑)。僕は2017年ですね。初めての準々決勝だったので「行けてラッキー」ぐらいの感じで、よく分かってなくて。なんとなく強いネタをやったら、1,000人くらいのお客さんの前で信じられないくらい滑ったんですよ。悲しい、悔しい、恥ずかしいとか、そういう感情全部で最大値をたたき出したみたいな……無茶苦茶辛くて。