2015年10月19日 12:06
若き起業家たちの夢とその戦略 (9) 元コンサル ミューズコー久保代表が考える - 資金調達を成功へ導く鍵
と語るのは、同サービスを運営するミューズコー代表取締役社長の久保裕丈氏だ。
○部外者ができることには、限界があった
久保氏 : 大学院卒業後は経営コンサルティング会社に入社し、3~4年目で起業を考えるようになりました。自分の意思決定で会社を動かし、その先にいるエンドユーザーに便益を得てもらいたい、という思いが高まっていたころです。
私のクライアントは、メーカーや商社、製造業などの大企業が多かったのですが、組織が大きければ大きいほど、私たちがクライアントやその先にいるお客さまを思って心血を注いで考案・提案するプランが社内の事情で実行されず、悔しさを感じることもありました。
もちろん目に見える形として成果になることもあります。しかし、そういった経験を経て(クライアントの)"部外者"でいることに限界を感じました。そこで、勤続5年で退職したのち翌月(2012年4月)にミューズコーを設立、MUSE & Co. を立ち上げました。
――― 事業の軸をアパレルとしたのはなぜでしょう?
コンサルを行っていた当時、アパレル業界のクライアントを多く抱えていて、その分野について考える機会がたくさんあったからです。