2015年10月21日 11:48
オープンソース×クラウドコンピュータが解析の世界を変える - 藤川社長が語ったヴァイナスの現在と未来
そこで同社では数年前から「解析ツールから、計算機をオンデマンド型で提供していくまでの解析にかかるすべてを総合サービスしていく」ということを掲げて準備を進めてきた。
その根幹をなすのが自社サーバや複数のクラウドコンピュータにアクセスし、ジョブの実行管理やファイルを高速に転送できるゲートウェイ「CCNV(Cloud Computing NaVigation system)」の最新版となる「CCNV V2.1」だ。「我々のスローガンは、難しい知識を持たない小学生でもスパコンを使えるようにしよう。というものであり、そのためのGUIがCCNVである」(同)であり、その最新版となるCCNV V2.1では、オープンソースCFDであるOpenFOAM用解析環境である「HELYX」(engys製)の最適化チューニングなども終わり、「1社でクラウドを基盤としたオープンソースベースの解析ソリューションサービスを提供できるようになった」(同)とする。
○オープンソースの波がシミュレーションの世界にも到来
藤川氏が一貫してこだわりを見せるのが「オープンソース」がもたらすシミュレーション業界への影響だ。「安価なオープンソースのツールがユーザーの解析環境に取り入れられるようになると、ライセンスのロイヤリティを売り上げの柱とする従来ビジネスモデルが崩れてくる。