2015年10月22日 08:00
「マグネットスペース」で偶発的な出会いを促進 - ジョンソン・エンド・ジョンソンのボトムアップ型オフィス改革
マグネットスペースは、そこに行けば偶然その場に居合わせた他部門の人たちとコーヒーを片手に気軽に話ができるという「接点」にこだわったレイアウトの象徴だ。話の中で共通のテーマが見つかれば、そのまま横のオープンスペースで会議をすることも可能で、それが部門間のコラボレーション、さらにはイノベーションにつながることを狙ったのである。
また、コーヒーマシンに加え、部門ごとバラバラに管理していた文房具の予備をマグネットスペースにまとめたところ、在庫の無駄がなくなり予想外の断捨離効果もあった。
○リーズナブルなオフィス家具にこだわりを持つ
オフィス家具も、自分たちでリーズナブルな組み立て式の家具を購入して週末に組み立てたという同社。バンドエイドならぬハンドメイドだ。これも前例のない手法だったために、プロジェクトチームは総務や購買部門の協力を取り付けるべく社内を駆け回った。
「オフィス家具を安価に抑えることで、オフィス改装のフットワークが軽くなります。極端な話、季節ごとにデコレーション案を公募して会議室を改装することも可能になるのです。
安価な家具であれば、ちょっと冒険かなと思えるような改装にも挑戦できます。」