2015年10月22日 08:00
「マグネットスペース」で偶発的な出会いを促進 - ジョンソン・エンド・ジョンソンのボトムアップ型オフィス改革
何のためにオフィス改善をしているのか、という原点に立ち返って議論をし、ひとつひとつ答えを出していく必要がありましたね」
そうした中で絞られてきた今回のオフィス改善の柱は次の3点だった。
オフィス改革のための3本の柱
◆別フロアで単独でまとまっていた営業部門を広い階の中心に移動し、マーケティング部門やファイナンスと隣接したレイアウトにする。また活用度の低かった大きな会議室をつぶし、予約なしで会議のできるオープンスペースを眺めのよい窓際に広く設ける。
◆解放感のあるオフィスとするため、会議室はガラスを透明にして中が見通せるつくりにする。さらに「BAND-AID」「JOHNSON’S BABY」など、会議室それぞれにブランドの呼称をつけ、その製品の世界観にあった手作りの装飾をする。また和室や人工芝の会議室を作り、創造性を刺激する多目的な空間とする。
◆大型ディスプレイとコーヒーマシンを設けた「マグネットスペース」をフロアの中心に配置し、部門や立場に関係なく、社員たちが偶然出会い、コミュニケーションを促す場として活用する。
レイアウト変更とブランドの個性を打ち出した装飾などで社内の雰囲気を変えたのはもちろんだが、最も期待しているのはマグネットスペースとそれに隣接するオープンスペースだという。