くらし情報『白騎士、見参 - 中国の新型ロケット「長征六号」が切り開く未来 (1) 長征ロケットの歩み』

2015年10月22日 12:54

白騎士、見参 - 中国の新型ロケット「長征六号」が切り開く未来 (1) 長征ロケットの歩み

推進剤タンクの直径は同じであり、ロケット・エンジンも同じものが使われているなど、見ようによっては「同じロケットのヴァージョン違い」とも取れる。

もともとの長征二号が、それだけの発展性を見越して開発されたかは定かではないが、発展が可能なだけの余裕があったのは事実である。またこれも狙ったものかはわからないが、機体や部品を共通化することで、量産効果や信頼性の向上にも役立っている。

これら長征シリーズの道のりは決して平坦なものではなく、打ち上げ失敗を何度も経験し、そして1996年には、おそらく宇宙開発史上最悪とされるほどの大事故をも起こしている。だが、それでもめげずに数多くの人工衛星、有人宇宙船を打ち上げ続け、中国を最盛期の米ソに勝るとも劣らないほどの宇宙大国へと押し上げた。長征シリーズの全種類を合わせた打ち上げ数は200機を超え、成功率も信頼性も、高い水準を維持している。○次世代の長征ロケットへ

これまでの長征ロケットは、長征二号を基に改良を重ねることで多種多様な能力をもたせてきたが、たとえばもっと大きく、質量の大きな衛星を打ち上げようとすると、おのずと限界があり、より大型の、新しいロケットが必要とされた。

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