大学デビューの落とし穴 (15) 11月:学祭での「プチ社会人」経験をどう活かすか?
そして、学生の身分でありながら「プチ社会人」として外部の人たちとやりとりすることで、経験値を上げたりもできます。とくにイベントサークルなどは、芸能人やミュージシャンを呼んだりできるので「学生なのにこんなデカいことできた!」という達成感を味わえます。
バイトやインターンもプチ社会人だと言えますが、その多くは日常的な業務の域を出ません。それに対して、学祭はその名の通りお祭りなので、非日常的だし、苦労もあるけれど、基本とても楽しい。楽しくて経験も積めるなんて、めっちゃお得! ということで、イベントサークルは大変人気があるようですが、かなり危ういところがあるのもまた事実です。
○「学生だから」は自分から言ってはいけない
たとえば、依頼時に「学生の企画だからノーギャラで」と言い出す学生がけっこういますが「学生=貧乏=ノーギャラ」という図式を素直に信じる大人なんて、そうそういません……。だいたい、イベントが成功したら、打ち上げと称してひとり3,000円くらい使って飲み会とかやるワケじゃないですか。そのお金があるのなら、ギャラ払えるよね? という話です。
もしノーギャラでもOKしてくれる人がいたとすれば、それはものすごい聖人君子……である場合はごく少なくて、たいていは、仕事としてではなくボランティアとして、学生のプチ社会人ごっこに付き合ってくれているのだと考えるべきでしょう。