大学デビューの落とし穴 (15) 11月:学祭での「プチ社会人」経験をどう活かすか?
「学生だから」と甘えたことを言えば言うほど、再会したときに恥ずかしい思いをする可能性が高いのです。逆に、めちゃくちゃ失敗して怒られたとしても、あくまで大人のスケールでがんばってさえいれば、再会の恥ずかしさは半減します。たかが学祭、されど学祭。プチ社会人としての投球スタイルには十分注意してください。
なお、学祭に一切関わらず、家でゴロゴロしている諸君。君たちもある意味で正しい。どうせ卒業すれば、嫌でも大人の世界で、大人のスケールで生きていくハメになるのですから。全力で学生時代を学生らしく生きるのも、アリだと思います……と学生時代1度も学祭を経験せぬまま大人になってしまった(大学の都合で学祭がなかった)わたしからお伝えしておきますね。
ではまた来月!
トミヤマユキコ
ライター・大学講師。「週刊朝日」「文學界」でブックレビュー、「ESSE」「タバブックス」でコミックレビューの連載を持つライター。早稲田大学などでサブカルチャー関連講義を担当する研究者としての顔も持っている。「パンケーキは肉だ」を合い言葉に、年間200食を食べ歩き『パンケーキ・ノート』(リトルモア)にまとめた。
Twitter @tomicatomica
清田隆之/桃山商事
1980年、東京生まれ。