大学デビューの落とし穴 (15) 11月:学祭での「プチ社会人」経験をどう活かすか?
野心的といえば、わたしの大好きな安野モヨコさんの『働きマン』(講談社)の第13話に、こんなセリフが出て来ます。
たいていのヤツはボールを「入社」に向かって投げるから/最高でも「届く」で普通はもっと手前で落下する/ところが目標を「入ってから何をするのか」「どうなりたいのか」に設定すれば/自ずと遠くへ投げるから結果として「入社」は飛び越えている
これは就職活動に関することなので「入社」というワードが入っていますが、ここを「イベントの成功」に変えてみてください。イベントがやれればなんでもいいとばかりにいい加減なことばかりする学生の球は、確実に手前で落ちます。でも、目標を遠くに定め、全力で球を投げれば、見える世界は大きく変わります。
わたしにも経験があるのですが、イベントを企画した学生が、その後社会人になってかつてのゲストに再会し「ああ、あの時の君か!」となることや、それが新たな仕事につながることは珍しくありません。つまり、「あの時がんばってた君」として好意的に思い出してもらえるか「社会人気取りだった君」として思い出されてしまうかは、過去の自分がどんな球を投げていたかにかかっています。