2015年11月7日 09:13
大地震時の運航判断も……JALの運航統制責任者の苦労とは
――こうした様々な部署出身の人が集まった構成の部署って他にあるのでしょうか
同じポストに色々な経験をしたメンバーが集まっているというのは、あまり他にはないと思います。
――OCCに集められる人の共通点や素質はありますか
トータルの判断ができるかという点だと思います。そして、その判断力を適切に使えるかが、ポイントです。色々な人が集まって構成されているので、日々の会話で互いに状況を共有し判断材料にしています。
――それぞれ専門分野があるのでしょうか
ありますね。例えば、私の場合は、OCCに着任する前に上海空港の所長を務めるなど、顧客に近い現場を経験してきています。ですから、場面に応じたお客様への対応に関しては、今のミッション・ディレクターの中で一番わかっていると思います。一方で、整備やフライトなど他の分野になると、細かい部分まで詳しくないこともあります。
だからこそ、それぞれの専門分野の人から情報を聞き出して判断材料にできることは、大きな意味があると思っています。――チームとして何か気をつけていることはありますか
ミッション・ディレクターは基本的に交代制で稼働しているのですが、人によって判断基準が異なっていては、会社として成り立ちません。