2015年11月17日 09:30
外国人が嫌がる日本人の口臭問題! 効率的な予防法は?
口臭の原因はさまざまだが、歯周病が原因となっているケースが多く考えられる。
歯周病は初期の段階では症状に気づきにくいという。歯ぐきが少し赤くなり、歯みがきをする時にたまに出血することがあっても、痛みがないため、自覚しにくい。いよいよ末期の状態になり、歯が抜けるような状態になっても、痛みを伴わずに抜けてしまうという。
なぜ、毎日歯をみがいている人がほとんどであるにも関わらず、高い割合で歯周病にかかってしまっているのだろうか?
歯周病の原因となるのが、歯に付着している白くべたっとしたプラーク(歯垢)である。この中に、1億以上の細菌が潜んでいるという。この細菌が歯ぐきの中に入ることで、炎症を起こし、歯周病となる。歯ブラシによるケアだけでは、歯ぐきの際をみがくことが難しいため、細菌が住み続けてしまうのだ。
歯科衛生士の成瀬千絵美氏によると、歯周病は口内の病気ではあるものの、全身の健康に関わっていることが判明しているという。
「歯周病菌が歯ぐきの中の血管を通って全身を巡っていくことによって、がんや心疾患、脳疾患にも影響していることがわかっている。また、妊娠時における低胎児出産の危険は、飲酒や喫煙よりも歯周病のリスクが一番高くなっている」