くらし情報『テレビ・ワンシーン考現学 (20) トイレで愚痴る部下は、個室に入っている女上司に気付かない』

テレビ・ワンシーン考現学 (20) トイレで愚痴る部下は、個室に入っている女上司に気付かない

○男子トイレは「うっかり発覚」がない

給湯室で気に入らない上司のお茶に雑巾の絞り汁を入れるという悪意は伝統芸として知られるが、そもそも「若い女子がオジさん上司のためにお茶をいれる」というしょうもない伝統はさすがに影を潜めてきた(と信じたい)。合コンの途中で女性陣がトイレに集い、参加している男たちを手厳しく査定し、この後の方向性を確認し合う場面がどれほどの頻度なのかは知らないが、ディスカッションの場として唯一存在するのがトイレであることは確かだろう。女子トイレはこうして「本音」の場として語られ続けてきたわけだ。

男性の場合、誰かと共にトイレにインするとき、いわゆる連れションをして小便器に一目散に向かうわけだが、その際に個室が埋まっているかどうかを確認しない場合がある。隣り合って小便をしながら喋るというのは作業的に結構大変で、当然片手は不自由になるし、目視も必要となるし、その状態同士でそれなりの会話を構築するのは簡単ではなく、致し方なくポップな悪口として上司を俎上に載せてしまうことがある。この時点では背後の個室の状況を確認しているわけではない。しかし、「気心知れた間柄→だからこそ上司の悪口も言えるという自覚」

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