2021年12月17日 11:00
豊川悦司、中村倫也を絶賛「懐の深いお芝居をする俳優さん」『No Activity』シーズン化に意欲
鮮度を持って会話して、鮮度を持った空白の間が生まれて、なかなかほかの役者じゃできないです。
――このコンビだからできということですね?
中村:そうですね、本当に。
――ほぼワンシチュエーションで会話だけで物語が進んでいく新感覚の刑事ドラマですが、本作に出演され新たな気づきなどありましたら教えてください。
豊川:自分と自分が演じる役との関係性に新しいバリエーションが加わった感じはしました。また違う付き合い方をこのドラマで経験することができた気がします。
中村:僕は芝居というものの本質をつかめたんじゃないかなと。芝居ってするもんじゃないんだなって改めて気づきました。岩が転がってどっちに落ちていくかわからないような心持ちで、ある種自由に、ある種リスキーにいることが大事で、芝居をしている時点で芝居としてダメなんだなと思いました。
達人の域の発想だと思いますが、それをこのバカバカしい作品でふと思った自分を褒めてあげたいです(笑)
――豊川さんとのシーンでつかめたのでしょうか?
中村:そうです。つかめたって大げさなことではなく、そういうことがいいんだなって。今後の一つの指針を得ました。それはこの作品のおかげだし、この作品でずっと中身のない、くだらない、記憶にも残らないバカなことをやっていたからです。