くらし情報『1990年代をピークに衰退してきた日本のスキー産業に再浮上はあるのか?』

2015年12月1日 12:00

1990年代をピークに衰退してきた日本のスキー産業に再浮上はあるのか?

と断定する。

また井上氏は、一度落ち込んだスキー需要を取り返せなかった理由を2点挙げた。ひとつはバブル期にスキーを楽しんだ世代が落とす莫大な経済効果を受け容れてきたスキー産業が、“殿様商売”から抜けられなかったこと。もうひとつが、経済衰退により若者層が減収しライフスタイルが変化、携帯電話などの情報端末やゲーム機に消費が向かったことだ。
特に前者については、「スキー場がホテルやプールなどと複合施設化し、“滑る”というスキー本来の魅力を希薄化させてしまいました。スキー場ではなくレジャー施設に変化したのです。となるとTDLのような移動時間が少なくて済む首都圏のレジャー施設との競争となります。当時話題になった“スキーよりもミッキー”というCMキャッチが象徴的です(笑)」と補足した。


つまり、殿様商売によりかつてスキーを楽しんでいた層の呼び戻しに失敗し、若者層のライフスタイルの変化により将来の優良顧客を取り込み損ねたということになる。

アメアスポーツジャパン株式会社でサロモンブランドを担当するサロモン ウィンタースポーツ SKI プロダクトマーケティング マネージャーの田口龍児氏は、携帯電話などの情報機器の普及がスキー産業に影響したと認め、さらにユニークな見解を示した。

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