藤井道人監督、再び『新聞記者』に挑んだ理由 米倉涼子の座長ぶり、綾野剛・横浜流星への信頼も語る
『僕じゃない方がいいのでは?』とも思った」と正直な胸の内を語る藤井監督。
葛藤がありながらも飛び込む決意をしたのは、映画版も手掛け「僕を見つけてくれた人であり、大切なパートナー」と絶大な信頼を抱く河村光庸プロデューサーからの声がけと、「僕は初めて携わった連続ドラマがNetflixシリーズ『野武士のグルメ』だったんです。キャリアの土台となっているメディアで、恩義のある方とまたお仕事できることも大きかった」という思い。“もう一度やる意味”については、「エンタテインメントとして、“声なき人の声”を世界に届けられる。政治や社会に対して1ミリでも変えようとしている人がいるという姿を世界に向けて伝えられるとしたら、これはやる意味があることだなと感じています」と力強く語る。
2019年に公開された映画版が高評価を受けたが、「新しく作れば、映画版を超えられると思っていた」とキッパリ。
「映画版はとても評価をしていただきましたが、個人的には僕の勉強不足や経験不足が露呈した部分があったと思っています。再びチャンスをもらえるならば、取材回数を増やして、もう一度勉強し直すこともできる」と奮い立ったそうで、「新聞というメディアの歴史についても学ぶ時間が足りなかった。