くらし情報『ノーベル物理学賞受賞者の天野教授が語った半導体の未来 - SEAJ30周年記念講演会』

2015年12月21日 12:56

ノーベル物理学賞受賞者の天野教授が語った半導体の未来 - SEAJ30周年記念講演会

天野研究室の8人の博士課程学生の内6人は外国からの留学性というありさまだという)。

最後に、日本のエレクトロニクス復権と大学の役割について、「日本の輸出品の長期推移は、大昔は生糸だったが、エレクトロニクスは1990年代にピークを打ち、その後は衰退の一途をたどっている。エレクトロニクスをなんとかV字回復させねばならぬが、大学としても何とかこれに貢献したい。大学のシ―ズ研究はそれなりの評価を受けてはいるが、産業に結びつける所が弱いと言われている。シ―ズ研究と実用化の間に横たわる"死の谷"を超える仕組みが欠けていた。名古屋大学ではその仕組みをつくるために、組織を変えて枠組みを整えつつある。大学で起業家を育てるようにしていきたい」と述べた。

そして、「GaNデバイスに関する研究はいままで各大学でバラバラにやってきた。
これを組織化するため、名古屋大学、名古屋工業大学、名城大学、豊田工業大学、産業技術総合研究所、物質・材料研究機構(NIMS)が中心になってオールジャパンのコンソーシアム("GaN研究コンソーシアム"を今秋設立した。当初の9大学23企業から14大学27企業(2015年12月現在)へと参画する大学や企業が増えてきている。

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