2015年12月21日 21:38
Windowsがオープンソース化される予兆 - 阿久津良和のWindows Weekly Report
12月7日(米国時間)、MicrosoftはWebブラウザー「Microsoft Edge」のJavaScriptエンジンを、「ChakraCore」としてオープンソース化すると発表した。今回はMicrosoftとオープンソースの関係について考えてみる。
2000年代のMicrosoftはオープンソース陣営(特にLinux)をライバル視していた。当時のCEO、Ballmerは2001年に「GNU GPLはガンのようなものだ」といった主旨の発言をして物議を醸していた。あれから14年。Nadella体制では「Microsoft loves Linux」とオープンソースへの取り組みを強くアピールしている。
さて、Microsoftがオープンソースに関与し始めたのは、いつの頃からだろうか。調べてみると2010年7月の「OpenStack」プロジェクトの支援から始まり、2013年1月には「Visual Studio」などでオープンソースのバージョン管理ツール「Git」のサポートを開始した。
そして、2014年11月の無償版Visual Studio Communityや.NET Framework、先月11月のVisual Studio Code、ChakraCoreのオープンソース化に至っている。