マイナンバーとお金の関係、専門家に聞いた!--「財産は徐々に捕捉されます」
そうですね。その辺が今まで税がグレーなところでしたでしょうから。
――これを見ると、かなり詳細にマイナンバーというのを、金融機関などいろんなところに出さなければいけないということが分かります。
すべてのお金を支払うときにマイナンバーがついてまわることになるんでしょうね。その都度なのか、年で最後まとめてなのか、あるいは取引を始めるときなのかわからないですけれども。
最終的には、所得税、法人税の必要経費としたい場合には、マイナンバーの○さんにいくら払いましたというのがインボイスとしてないと経費にならなくなるかもしれませんね。
――領収書を出すときに、支払った先のマイナンバーも捕捉していなければいけないようになると。
当然、そうなるでしょうね。
○いきなり税務署から隠し財産の分の相続税を払え、みたいなことは!?
――ところで、相続診断協会の代表理事である小川さんからみて、マイナンバーは相続にはどのような影響があるのでしょうか。
法人税の申告とか所得税の申告はある程度連続性があり、その人の傾向などがわかるのですが、相続は連続性がないんです。しかもその人の生涯の稼いだ分だけではなく、先祖代々からつながっているものもあり、一体その人が幾ら持っていたのかということは、すべて捕捉できるわけではありません。