篠原涼子&岩田剛典、『金魚妻』で新境地「これ以上怖いものがない」「新しい色がついた」
――岩田さんはいかがでしょうか?
岩田:春斗は、家庭環境などでいろいろと葛藤がある中で、人生のターニングポイントみたいな時期を生きているのかなと感じました。誰しも通る道だと思いますが、僕もすごく思い悩む時期や、選択を迫られる時期があったので、とても感情移入しやすかったです。
――ご自身のターニングポイントについて教えてください。
岩田:この業界に入るときですね。一般企業に行く道もあったので、すごく考えました。家族や父の気持ちを考えると、今までたくさんお金も使って苦労して育ててくれたという、それを無下にする可能性もあったので。今でこそ両親もすごく応援してくれていますが、最初の何年かは悲しんでいました。こうやって長く続けさせてもらってようやく自分の中でも間違ってなかったんだなと思えるようになったし、親に対しても胸を張っていられるようになりました。
――応援してくれるようになったきっかけがあったのでしょうか。
岩田:名前が知られるようになるまでは、「何年続くんだ」って、そんなことを思われていました。最初の何年かはそんな状態でしたが、たまたま僕は運が良く、すぐに応援してもらえるようになりました。