2016年1月19日 14:06
市場拡大は継続するか? 購入型クラウドファンディングの今
運営元のサイバーエージェント・クラウドファンディングの中山亮太郎代表がいくつかのポイントを挙げる。それを一言でまとめれば、"認知度の不足"だ。日本でものづくりをしたい人にクラウドファンディングがまだリーチしきれていないという。
同氏は、ものづくりのフェーズについて、「何かを作りたいけれど作れない人」、もしくは「作れるけれど前に踏み出せない人」、そして「ものづくりにむけて踏み出すことができている人」の3段階あると規定する。
その上で中山代表は「作れるけれど前に踏み出せない人が多い」と認識している。本当はこういった人がMakuakeを使えばいい。しかし、クラウドファンディングを知らない、自分が対象だと思っていない人が多く、「そうした人たちに対する働きかけが今の大きな課題。そういった層が活用できると思えば、日本中から面白いプロジェクトが集まり、多様性が生まれる"カンブリア紀"になる」と語る。
その言葉どおり、Makuakeでは「前に踏み出せない人」を積極的に探してサポートするスタンスだ。全国でクラウドファンディングのセミナーを開催し、現地の商工会議所や県庁をはじめとする自治体、地方銀行と組んで、地方の産業を盛り上げるという働きかけを行なっているという。