2016年1月29日 12:24
「Pepper」が新たに入り込むビジネスシーンはどこか
その位置づけはまだ"客寄せパンダ"という域からは出ていない。
そんなPepperに求められているのが新たな力。それを付加するのが、アプリケーションであり、新たなビジネスシーンに入り込む力になりうる。その可能性を見える形にしたのが、27日、28日の2日間開催されたイベント「Pepper World 2016」である。
●医療、介護、教育分野に入り込むPepper
○Pepperが入り込むシーン
「Pepper World 2016」で示されたPepperの利用シーン。そこから見えてきたのは、医療、介護、教育分野への利用の広がりだった。
医療分野では、GE HealthcareがMRI検査でのPepper活用法を紹介する。同社は、Pepperに説明能力と"和ませ力"に期待する。
MRIは精密検査であり、検査の注意事項が多いため、実施前に緊張がとけない人も多い。
そこで、Pepperに手順や注意事項の説明役を担わせる。これにより、注意事項の説明の漏れがなくなる。愛嬌のある動作をすることで、患者を和ませることも可能だ。同社の説明員によると「まだ実証実験を行っていないので、何ともいえないが、Pepperには、緊張感を和らげる効果を期待したい」