2016年2月3日 19:13
排泄予知ウェアラブル「DFree」で介護サービスを効率化 - CTCらが実証実験
トリプル・ダブリュー・ジャパンは2月3日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と共同で、排泄予知ウェアラブルデバイス「DFree」を用いた排泄ケア支援システムのトライアルを実施したと発表した。
トリプル・ダブリュー・ジャパンが開発するDFreeは、腸や膀胱などの内臓の変化を超音波センサで検知・分析して排泄の時期を予知するウェアラブルデバイス。下腹部にシールなどで装着し、Bluetooth接続でスマートフォンなどと連携することで、尿や便がどの程度溜まっているのか、あと何分で排泄されるのかなどといった情報を伝えてくれる。
日本国内において、自分の意思で排泄のコントロールができない人は約430万人以上いるといわれており、病院や介護施設では、おむつや排泄物の処理作業に関するコスト削減や作業の効率化が課題となっている。
介護施設において職員は、かなりの時間を排泄ケアに割いているといわれている。職員らは決まった時間に排泄のケアを行っているが、介護を受ける側は自分の思いどおりのタイミングではないため、トイレに100回誘導しても数回程度しか実際に排泄することがない、いわば「空振り」になるといったような状況だという。