2016年2月4日 11:00
Pythonで学ぶ 基礎からのプログラミング入門 (36) Pythonのコーディング規約「PEP8」
今回はコーディング規約について学びます。今までの回では特に断らずに変数やクラスに名前を付けたりしていました。また、インデントなども特に深い説明はしていません。
自分ひとりでコードを書くのであれば、自分にとってわかりやすいものをつけてかまいません。初心者のうちは細かい制約にこだわるよりも、コードを書くことのほうが上達への近道だからです。ただ、自分が書いたプログラムをほかの人が読んだり、自分もほかの人のコードを読む機会が増えたりするのであれば、少し事情が変わってきます。
多くの人がひとつのプログラムを作る場合、個人個人が自分の好き勝手にコードを書くと、スタイルがバラバラになってしまい、コードの品質を維持できなくなってしまいます。そのため、「このようにしましょう」というルールを設けて、それにしたがってコードを書きます。
そのルールが「コーディング規約」と呼ばれているものです。
コーディング規約はルールですので、さまざまなものがあります。チーム単位のものもあれば、組織単位で決まっている場合もあるでしょう。ここでは「PEP8」と呼ばれているPythonの最も標準的なコード規約について取り扱います。