くらし情報『旅行先での法外な医療費対策「海外療養費制度」の仕組みと手続き』

2016年2月5日 10:30

旅行先での法外な医療費対策「海外療養費制度」の仕組みと手続き

差額ベッド代などを考慮せずに計算)。この7割の29万4,000円が海外療養費として還付されるという訳です。

手続きには海外の医療機関の「診療内容明細書」と「領収明細書」が必要になりますので、忘れずにもらうようにしてください。帰国後、これらの書類の日本語訳および「療養費支給申請書」を添えて、健康保険組合や市区町村(国保の場合)などの自分が加入している保険者へ提出します。

○海外旅行保険への加入も視野に

30万円近いお金が戻ってくるのは、とてもありがたい話です。ですが、もしも治療したのがニューヨークの病院だったら、約230万円~約360万円の医療費を請求されてしまうため、最低でも約200万円の赤字です(東京海上日動「世界の医療事情」参照)。

そうなってしまっては、わざわざ"借金"をつくりに海外に行ったようなもの。万が一に備え、海外旅行保険に加入しておくことも賢明な選択でしょう。


※写真と本文は関係ありません

筆者プロフィール: 武田明日香(たけだ あすか)

エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル! 」

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.