くらし情報『病児保育が広がらない理由 - 訪問型病児保育フローレンス・駒崎代表に聞く』

2016年2月15日 12:37

病児保育が広がらない理由 - 訪問型病児保育フローレンス・駒崎代表に聞く

一方で、施設を造って失敗した方が怖いわけです。だったらやらなくていい、となってしまう。

――では、どうしたら病児保育のサービスが広がるのでしょうか。

訪問型病児保育のサービスを増やす必要があると思います。このサービスを増やすのはすごく簡単で、利用料金の補助をする「病児保育バウチャー」を国でやればいいと思います。金額にもよりますが、施設型かそれよりちょっと高額な料金で訪問型病児保育のサービスを利用できるようになれば、参入してくる事業者はたくさんあると思いますよ。さらに、子どもたちがいつ来るかわからないのに人員を待機させる「施設型」の人件費に費用を出すより、保育スタッフを派遣するたびにバウチャーを補助した方が無駄うちがないですよね。

――それではどうして国は、「施設型」の病児保育に力を入れているのでしょうか。


国は今までずっと「施設型」の病児保育に補助を出してきたので、その方針を転換するのが難しいのではないでしょうか。これまでやってきたものをがんばりましょう、現状から少しよくしましょう、という方がやりやすいといえば、やりやすいでしょう。

さらに時代背景も影響していると思います。今は待機児童問題がフィーチャーされているので、まずは保育所の整備をなんとかしなければいけない、となっている。

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