2016年2月17日 11:00
薬の早期投与で花粉症の重症化を防ぐ「初期療法」とは
それでも、やはり体の内と外から防御した方が効き目は高いと味木医師は指摘する。
○治療薬の種類
目薬による治療は、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬、場合によってはステロイドを用いる。
■抗アレルギー剤
かゆみの原因であるヒスタミンの発生を予防する。症状が軽度ならばすぐに作用するが、通常は使用を開始してから徐々に効果が高まり、約2週間で効果が安定する。
■抗ヒスタミン剤
その名の通り、ヒスタミンの活動を抑制する。一般的に抗アレルギー剤よりも即効性に優れる反面、効果の持続性が乏しいとされる。
■ステロイド剤
抗アレルギー剤と抗ヒスタミン剤で症状が緩和しない場合や、症状がひどい場合に使用する。
「ステロイドは副作用が怖がられていますが、医者の管理下ではないと使えないですし、うまく使えばひどいアレルギー症状を改善できます」。
●飛散開始後でもまだ間に合う!
○コンタクト装用時でも使える点眼薬
特に今シーズンは、抗アレルギー点眼薬の一部製品がコンタクトの上から使用できるようになったという。コンタクト装用時の点眼は、点眼剤に含まれる主薬がレンズに何らかの影響をおよぼす可能性が指摘されている。