2016年2月18日 13:00
シリコンバレー101 (649) 視聴者数は減少、それでもスーパーボウル広告が500万ドルを突破した理由は?
2000年代に広告料金を値上げしなかった分を今になって上げているのか? いやいや、そんな適当な世界ではない。2010年以降、CMスポット料が72%も上昇したのは、TVの視聴者数とは別の理由でスーパーボウルCMの価値が上がったと考えるのが自然だ。では、それが何かというと、答えは明白、ネットである。
ここ数年のスーパーボウル広告に対する評価はスーパーボウルでのオンエアよりも、YouTubeなどビデオ共有サービスを通じて視聴される数に移っている。スーパーボウル中からオンラインメディアがスーパーボウルCMを批評し、終わったらランキング形式で総括。ビデオ共有サイトに置かれたCM映像へのリンクを埋め込んでいるから、4時間ぐらいもTVの前で過ごさなくても、そうした記事にアクセスするだけで効率的に話題のCMをチェックできる。そんなCMしか見ない人たちがグローバル規模で増加しているのが、スーパーボウルCMの価値を上げている。
○宣伝効果はネットでの話題次第
スーパーボウルCMの場合、広告主が5億ドルもの広告を出す側の理由は様々である。
Coca-ColaとPepsiはどちらも出しているが、宣伝効果という点では疑問符が付く。