2016年2月18日 13:00
シリコンバレー101 (649) 視聴者数は減少、それでもスーパーボウル広告が500万ドルを突破した理由は?
が有名だ。2000年代にはインターネット産業の企業やスタートアップがスーパーボウルCM枠の大きな部分を占めた。それもこれもTVの力が偉大だったからだ。何よりも大きなインパクトを期待できたから、ネット企業もTVの力を借りてネットサービスを宣伝した。しかし、今の広告主は「スーパーボウルCM」を看板に、ネットの力を借りて宣伝している。
スーパーボウルCMは30秒の短編映画のような質の高さも話題になるが、以前は普通のTVCMもたくさんあった。凝ったCMではなくてもTV視聴者はCMを見る。だが、ネットではコンテンツの質で視聴者数に格段の差ができてしまう。
話題になったら何度でも見られるが、話題にならなかったらクリックされない。だから、TVでは最も盛り上がるハーフタイムショーの直前の枠を取った広告が、試合が盛り上がらない時間帯の広告にネットも含めた最終的な視聴数で負けるというようなことが起こりうる。
ネットで広がらなければ、高いスーパーボウルCM料がムダになる。だから、視聴者の関心を引き、そのニーズに応えるコンテンツを作らなければならない。
しかし、それなら時間はかかるかもしれないが、近年話題になり始めたコンテンツマーケティングに自ら勤しむだけでも十分ではないだろうか? スーパーボウルCMという看板に数百万ドルもの宣伝費をかける価値があるだろうか?
実は今年、スーパーボウル自体のツイートやいいね!は昨年よりも大きく減少した。