山田祥平のニュース羅針盤 (61) 進撃するもうひとつのレノボ
ありとあらゆる業界に対してアプローチし、レノボの製品を売り込むというよりも「レノボ」という形のないブランドの認知度を上げるために、そのブランドが人々の暮らしや働き方を豊かにすることをコミットしようとしているように見える。
ThinkPadは特別でも、他のレノボ製品は違うというイメージを払拭するには、これまでリーチすることができていなかった新たな市場に対して、日本のレノボを強く印象づけることが必要だ。
若者向けにスノーゲレンデやビーチでイベントを開催するなど、その方面での活動にも熱心なレノボ。新たな市場を拓き、ThinkPadのレノボを知らなかった層にレノボを知らしめる。そのためにはなりふり構わず何でもやる。その崖っぷち感が危ないようでこれから先の世の中を見据えてもいる。
(山田祥平 http://twitter.com/syohei/ @syohei)