くらし情報『「私は大丈夫」が命取り - 標的型攻撃メールの実例に学ぶ"甘い罠" (4) 製品問い合わせ? いいえ、これも攻撃です』

2016年3月8日 12:08

「私は大丈夫」が命取り - 標的型攻撃メールの実例に学ぶ"甘い罠" (4) 製品問い合わせ? いいえ、これも攻撃です

まさに、「執拗な攻撃」の典型です。みなさんにこのようなメールが来たらどのように対応できるでしょうか?

外部からの問い合わせなどに対応する業務をしている場合は、多少の不審点があっても添付ファイルを開いて確認してしまうのではないでしょうか。また、外部からの問い合わせに直接対応しないような業務だとしても、対応窓口の人からこのようなやり取りと合わせてメールが転送されてきたらどうでしょうか。

このように製品の問い合わせなど、企業として対応せざるを得ない立場の人を狙い、日本語での自然なやり取りを通して学習しつつ、マルウェアを開かせようとします。また、1回分の攻撃に限らず、この攻撃者はしばらく期間をおき、同じ組織への攻撃を繰り返すなど執拗に攻撃を繰り返していると報告されています。

次に同じ攻撃者(グループ)であると考えられる攻撃について、2年後の2014年8月の事例を見てみましょう。こちらの攻撃でも2012年10月の攻撃と同様に偵察メールに始まり、やり取りをしながら添付ファイルを開かせようとしています。

全体としては似たような流れですが、ここで着目すべきは、ターゲットの受信者から依頼に対してより自然な流れで怪しまれにくいような回答を取り繕い(No.5、10)

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