2016年3月9日 00:06
『バケモノの子』BD&DVD発売記念で"音楽"をテーマにしたトークショー開催
音楽もそれに即してるんです」と同意する。また『バケモノの子』における音楽はユニゾンがテーマになっていると高木氏は告白。「『おおかみ~』には弦楽器が合いました。そこから奏でられる和音やハーモニーが。今回はユニゾンでいっています。ピアノもクラリネットもユニゾン。たとえばこの楽器が鳴ったら中国っぽくなるとか、そういったことを、いくつかの楽器を同時に鳴らすことによって消したんです。それから、今回の場合は、細田監督が描いた絵コンテの映像に合わせて、即興で弾いていったものが基になっています」と、絵コンテの映像を観ながら、そのまま弾いて作るスタイルだったことが明かされた。
続いて、来場者からのアンケートに両氏が回答。高木氏に向けられた「曲が生まれるときのシチュエーションはどういうときが多いですか?」との質問には、「ぱっと浮かぶときもありますが、1日中考えても浮かばないことが多い。そういうときは、これだけ考えたのだから、明日起きて一発目に弾いたものにするぞと決めます。実際にそうやって作ったものがベースになっています。難しく考えているときほどできないですね」と作曲家の生の答えを伝えた。また壇上の端に用意されていたキーボードで、高木氏が生演奏を披露。