くらし情報『ノーベル賞級の発見! 「重力波」発見が天文学に与えるインパクト - Kavli IPMUの村山機構長に聞く (2) どのようにして重力波が見つかったのか』

2016年3月16日 12:00

ノーベル賞級の発見! 「重力波」発見が天文学に与えるインパクト - Kavli IPMUの村山機構長に聞く (2) どのようにして重力波が見つかったのか

あくまで噂ですが、根拠のひとつは、LIGOチームが光学望遠鏡の使用を予約していることです。

実は昨年9月に重力波が発見された際、彼らはチリにある欧州南天観測所の光学望遠鏡の使用権をすぐに予約して、重力波が来たと考えられる方向を観測しています。何か写るのではと思ったのでしょうね。

そして、実は昨年12月にも2回予約しています。ですので、また何か信号を捉えて、検証作業をやっているのでは、と思われます。ただ、公式には何も発表されていません。検証の結果、重力波の信号ではなかったという可能性もありますので。

--今回の発表に対しては、ライバルでもあるはずの日本の研究者の方も大変喜んでおられました。
やはり人類共通の謎が発見されたということで、国などは関係なく、自分のことのように嬉しく思われるものなのでしょうか。村山: 研究者というのはそんなに人間ができているわけではないです。みんな自分が勝ちたいと思って、いつも競争しています。

けれども、今回の重力波に関して言うと、重力波を「見る」ということよりも、「使う」ということのほうが意味が重いんです。みんな重力波があるのは間違いないと思っていて、あとはそれを見つけることが技術的に可能なのかという問題がずっとありました。

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