大学デビューの落とし穴 (24) 3月:大学の包容力をナメるな!
大学とは基本的に放任主義の場所であり、誰も何も言ってくれない。そういう環境では、閉じた人間関係の中に引きこもったり、マニュアルを提供してくれる何かに飛びつきたくなったりするのも致し方ない。しかし、「自分と向き合う時間がたっぷりある」というのが大学生の特権であり、恐れずトライアンドエラーを繰り返してみよう(もちろん上手なリスクヘッジも忘れずに)!
……というようなメッセージを、我々はここで大学生たちに送ってきたつもりです。手前味噌で恐縮ですが、地味ながらもなかなか素敵なアドバイスではないかと思います。
○本当に散々だった私の大学デビュー
そしてトミヤマさんは前回、「学生の心をケアすることも大学教員の大事な仕事になっている」という近年の傾向を紹介しながら、「失敗しない方法を考えているヒマがあったら、失敗をリカバーする技術を磨いた方がよっぽどいい」と述べました。
こんな先輩、俺も大学時代にマジで欲しかったよ……と、ここでちょっぴり涙腺が崩壊しかけたわけです。
思えば、私の大学デビューは本当に散々なものでした。中高一貫の男子校に通い、大学受験に失敗。
そして浪人時代は毎日朝6時から夜12時まで必死に勉強し、念願の大学にめでたく入学。