大学デビューの落とし穴 (24) 3月:大学の包容力をナメるな!
ここから華やかなキャンパスライフが始まるかと思いきや……待っていたのは敗北感と焦燥感に充ち満ちた日々でした。
授業にマジでついて行けない、クラスは女子ばかりで何をしゃべっていいかわからない、知らない人が怖くて新歓コンパに参加できない、だからどのサークルにも入れない、友達が全然できない、金がない、やることがない、コネもセンスも才能もない、ないないない、何にもない……。そして5月の誕生日に、高校時代から2年間つき合ってきた彼女にフラれました。
○大学は"いること"をただただ許してくれる
しかし、大学というのはとにかく"包容力"のハンパない場所でした。スタートダッシュにつまずいてふて腐れてる私になぞ一切の関心も示さず、図書館で一日中スヤスヤ寝てても、キャンパスのベンチでずっとマンガを読んでても、中高時代の友達を呼んで食堂でダベっていても、一向にお構いなし。
こんなことが許されるのって、実は人生の中で大学だけなんじゃないかと思います。中学や高校だと先生に叱られるはずだし、実家じゃ親に心配されるし、会社だったら即効クビになるでしょう。しかし大学だけは、私たちのことを子ども扱いも大人扱いもせず、"いること"をただただ許してくれる。