くらし情報『『週刊新潮』とは何なのか?【前編】 - 創刊60年で育まれた3つの伝統「三題話」「書かない"スクープ"」「下積み10年」』

2016年3月31日 10:00

『週刊新潮』とは何なのか?【前編】 - 創刊60年で育まれた3つの伝統「三題話」「書かない"スクープ"」「下積み10年」

ところが、その路線も長期化するにつれて陰りが見えてくるようになります。ヘアヌードが目新しさを失い、写真のファーストチョイスにも高いコストもかかるようになって、やがてヘアヌード時代は終わりを告げます。

『現代』は硬派に舵を切る一方、「死ぬまでSEX」という企画で盛り返し、『ポスト』もまた踏襲する。他方の『新潮』と『文春』は読者層が『現代』『ポスト』と異なっていて、女性もかなり多いので、だからこそ、ヘアヌードといったセクシャルな方向性は選べません。『週刊新潮』でいうと、「金」「女」「事件」という三題話の伝統があったことで、あまり形を変えずに60年間やってこられたわけです。

――創刊時から一貫しているんですか。

そうです。私が編集長に就任して7年経ちました。
大きく変えようとは思っていません。われわれは伝統的にやろうと。担当役員をやっていた斎藤十一さんの言葉を借りると、「われわれは俗物だ」。だから時代が変わっても、俗物が求めるものを追いかけるわけです。人間の興味はどこにあるのか。新聞が書くことが難しい「本音」をベースに雑誌を作っていくのが、われわれの仕事だと思っています。

○誌面で「スクープ」

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