2016年4月1日 16:30
生理痛やPMSの自覚率、米国は日本の約2倍 ‐ 女性ホルモンの認知度も影響?
ではアメリカ64.7%、日本44.2%、「運動」ではアメリカ67.1%、日本32.0%で、いずれも大きな差があることが明らかとなった。
前項の調査結果を受け、両者の意識の違いの背景にあるものを探るべく、女性ホルモンの働きに関する認知を調査した。
すると、アメリカの女性の認知度は比較的高く、全ての項目で日本人女性を大きく上回ることがわかった。女性ホルモンの作用で最も日本人女性の認知が低かったのは「骨密度の維持」「血中脂質」で、女性ホルモンが女性の体を守る働きを持つ事についてほとんど知られていなかった。女性ホルモンの働きに関する認知度が、対策率に影響している可能性が考えられる。
女性特有の症状に対し自覚症状があり、サプリメントの飲用、栄養バランスの良い食事、運動、睡眠を1つ以上実施している回答者に対し、実施した対策が仕事に好影響を及ぼした割合を聞いた。その結果、アメリカの女性の方が対策をしたことによる効果を実感していることがわかった。
同プロジェクトのメンバーである、聖マリアンナ医科大学婦人科学講師の五十嵐豪氏によると、日本では、女性特有の健康に関する学習機会が非常に少ないという。
「そのため、自分の体に関する関心が低く、よくわからないから対策をしない、という悪いスパイラルに陥っています」。