2016年4月6日 11:46
これさえ見れば問題なし! セキュリティ用語まとめ (6) 最近よく聞く「ランサムウェア」って何?
コンピュータにおいて、人質あるいは捕虜として攻撃者に取られるものは、ファイルやデータ、あるいはそれらへのアクセスです。
本稿執筆時点(2016年3月)で、国内でもランサムウェアの被害が報告・報道されるようになってきているうえ、その種類も多岐にわたることが知られ始めていることから、注目度が増しているマルウェアであると言えます。ただ、ランサムウェアのアイデアは10年以上前からマルウェアに使用されています。その後、時折被害が報告されてきましたが、ここ1~2年、発生数ならびに被害報告数が急増しているマルウェアの種類です。
増加要因の1つには、マルウェア開発側(攻撃者側)の進化が挙げられます。マルウェア自体が技術的に洗練・高度化していることに加え、マルウェア開発や配布を"サービス"として提供するビジネスも実際に確認されています。こうしたビジネスは、「Malware as a Service(MaaS)」と呼ばれ、その中でもランサムウェアに特化したサービスは「Ransomware as a Service(RaaS)」と呼ばれます。また近年、ランサムウェアが増加している背景には、周辺の変化も関係しています。