2016年4月25日 12:00
『SASUKE』が世界の成功事例に! フジテレビのバラエティ2番組が快挙 - 国際映像見本市「MIPTV」(後編)
大抵の場合、こうした成功ストーリーが語られる場面はアメリカやイギリスなど欧米が中心となることが多いが、今回は、単独の番組で日本が初めてフォーカスされた。『SASUKE』によって、日本の見せ場がひとつ作られたのだ。
テレビ番組の国際流通マーケットでは、番組をそのまま売るというやり方の他にセットや構成、演出など番組の制作ノウハウをフォーマット化して世界に売り出す手法があり、それを「フォーマットセールス」と呼ぶ。そのフォーマットセールスのための唯一の業界イベントが「MIPFormats」であり、そこでの成功事例シリーズ講演に『SASUKE』が選ばれたというわけである。注目が集まる中、いかに世界に売れたのかという話や、欧州向けに電通と組んだ『SASUKE』ブランド展開が披露された。
ここで登壇した、TBSテレビメディアビジネス局海外事業部の杉山真喜人氏に、人気の現状を聞くと「2006年にアメリカで放送が始まって以来、実績、人気共に右肩上がりです。一昨年、アメリカ版で女性選手が初めて予選を完全制覇した時は、ソーシャルメディア(SNS)が世界中でバズる現象が起こり、人気拡大に拍車をかけました」と話す。