2016年4月29日 10:00
武井咲、"卵2つ"の三池イズムは「最高の環境」 - 『愛と誠』から『テラフォーマーズ』に受け継がれたヒロイン像
そこはやっぱり「楽しい」と言えます。
――『テラフォーマーズ』でも?
火星で変異して戦う。その設定はものすごく面白いんですけど、生身の人間が演じると不可能なところが必ず出てくる。でも、三池さんは「やってみないと分からないからやってみよう!」という考えで、「観たことがないものを作ろう」というパワー、勢いが現場にはありました。多くのスタッフさんを引き連れて、三池さんを筆頭に同じ方向を向いて作り上げている感じが毎回感じられるので、現場がすごく楽しいんですよ。
●「人間らしい生活」と「鮮度」の女優論
――演出面で以前と変化は?
あまり細かくは言われませんが、自分がどうしようかなと思っている時は、三池さんも同じように思っていたりする。ちょっとした違和感がある時に、「もう1回やってみよう」と言ってくれるんです。その信頼感が、三池さんとの間には自然と生まれるんですよね。
奈々緒は二面性がある役柄で、悲しい過去がありながら強がっている。自分としてはすごく強いセリフが多かったんですが、どういう言い方がいいのか迷っていたら監督もそのことを言ってくれました。これだけの大作で考えないといけないことが山程あっても、そういう感情、セリフの1つでも敏感に感じ取ってアイデアを出してくれる。