2016年5月17日 12:30
武田梨奈とひたすら『ワカコ酒』について語り合う - 緊張の撮影秘話とイメージの"上書き"、スタッフ・シーズン3への思い
普通、そこまで真剣に考えながら食べることはあまりないと思います。撮影を経験すると、そのあたりの感覚は以前と変わってきますか?
「味わう」という意味で、違いは感じています。それから「食感を堪能する喜び」も、このドラマで勉強できたことです。私生活では、わりと一気に食べてしまうタイプ(笑)。最近はだいぶペースが遅くなりましたし、お魚を食べる意識が変わりました。シーズン2の最終回(「幸せ一杯、カワハギのお作り」)でカワハギを食べるシーンがあって、生け簀(いけす)からとった魚を実際にさばいています。
そこで「さっきまで泳いでいたのに」「こんな姿になってごめんね。でも、ちゃんと残さず食べるからね」というセリフがあるんですが、作っている過程を見ていると本当に食べ物に感謝して生きていかないといけないなとあらためて感じました。
――日常でその過程を見ることは、なかなかできませんからね。
そうなんです。調理しているところも見学しているので、魚料理一品だけでも奥深さを感じます。
――そうやって私生活、プライベートの自分にまで影響するんですね。
お酒はもともとそんなに飲む方じゃなかったんですが、よく飲むようになりました。