2016年6月26日 12:30
門脇麦、独特の存在感の秘密は"読解力"? 表現だけでなく、"読み込む力"が優れた女優 - 監督は語る
頼れる女優です。
門脇さんは台本を読む力、つまり読解力が優れた役者さんなんだと思います。今回出ていただいた俳優さんたちは、演じていないと死んじゃう人たちだと思いますが、門脇さんはそれが抜きんでている(笑)。俳優になるべくしてなったような、気質や能力を備え持っている人だと思います。それが、"実力派俳優"という表現になるのかもしれないですね。
○撮影現場の様子
今回は 哲学を学ぶ大学院生という設定で、実際に院に通ってる方に取材もしました。門脇さんは、哲学を学ぶ学生に対して世捨て人みたいなイメージを持っていたらしいのですが、実際に会ってみるといたって普通だということに納得し、ようやく自分が演じる珠の内面をどう捉えるかにシフトできたみたいです。尾行をする哲学科の学生という突飛な設定にとらわれなくなったのだと思います。
元々勘は鋭い役者さんだと思うのですが、難しい役どころだと本人も分かっていて。取材をしたおかげで、台本にあるキャラクターに、正面から向き合えたんじゃないでしょうか。○映画『二重生活』おすすめシーン
菅田将暉さん演じる卓也との同棲シーンで見せる、もどかしさをぜひ観ていただきたいです。