朝の情報番組戦争で存在感、テレ朝『グッド!モーニング』躍進の背景は"安心感・安定感"と"まとめ"
と話す。
●『羽鳥慎一』に高い視聴率でパス
この一例が、新聞のチェックコーナー。同局の『やじうまワイド』が元祖のこのコーナーは従来、赤線を引いて記事を読むスタイルだったが、記事内容の要旨をまとめた小さなプレートを作り、紙面の上にどんどん貼っていくというアナログな手法を開発した。
また、夕方の報道番組『スーパーJチャンネル』や、『報道ステーション』に向けて全国から集まってきた情報や映像を、翌朝までによりわかりやすく"再料理"して放送するというのも、朝の番組ならではの"まとめ"作業だ。
他のテレビ局では、報道番組は「報道局」、情報番組は「情報カルチャー局」もしくは「情報制作局」が制作する形で組織が大きく分かれているが、テレ朝の場合、「報道局」の下に報道番組を担当する「ニュースセンター」、情報番組を担当する「情報センター」が包括されている。ニュース素材のやり取りがスムーズに行うことができるのは、こうした垣根の低い組織体系も好影響となっているそうで、「勝手が分かっているので、ニュースセンターとの協力体制も非常に築きやすいです」と語る。
それでも桐永氏は「現状は必ずしも、すごく分かりやすくまとまっているとは思っていません」